英語学習アップデート(2012年1月分)


 この英語学習アップデートでは、英語の勉強に関する最近の情報をお出しして、
英語を勉強されている皆さんに少しでもお役に立ちたい、と考えております。


「英語の勉強つれづれ草」

イントロ

 最近、外国から来たお相撲さんが日本語をどうマスターしているか、という番組を見ました。日本に来てたった2〜3年で、インタビューにすらすら日本語で応える程度までマスターしていることは驚異です。この日本語をマスター法の秘訣は特に変わってはいません。彼らは、日本人の同僚、相撲ファンやお上さんなどを相手に、必死で努力しているだけです。しかも、実践から覚えたことを、自分なりのメモに残し、覚えたことを実際に使い、間違えたらまた勉強する繰り返しをしているだけです。

 さて、私事で恐縮ですが、現在私は、囲碁の勉強をしています。囲碁を覚えたのはかなり前のことですが、ここ数年近くの囲碁クラブで集中的に実践中心で勉強していますが、現在ほぼ3段程度です。囲碁の勉強のために読んだ本は相当数にのぼりますが、思うとおりに向上しているとはいえません。勉強する立場としてみれば、「こんなに努力し考えているのに、なかなか思い通りにならない。」ということです。英語や英会話を生徒さんの悩みは、こんな感じであろうかと思うこのごろです。


なぜ英語が聞き取れないのか?(雑感その1)


 当スクールでは、英会話を現在勉強中の生徒さんの半分以上は、英語の基礎作り(中学3年または高レベルの英単語、発音、文法のマスター)が終わり、現在はリスニングの練習段階に入っています。テキストは、「絶対音読シリーズ」を使用しています。

 英会話勉強の中で、リスニングの勉強は最も難しいものです。なぜかというと、相手が言おうということが前もって予想がつかないからです。しかも「音」だけが頼りです。日本語はある程度ゆっくり話されることが多いのですが、ネイティブのしゃべる英語は、スピードが速いです。また、日本語と違い、音が一つ一つ独立せず、隣り合った単語の音がくっついて変化すること場合が多いものです。ここにリスニングの基本的な難しさがあります。

 更に、「音」の連続から文の構造を瞬間的に認識する必要があります。「音」だけを聞こうとすると、「意味」の理解がついていきません。相手が話し終わってから、聞いた「音」をたよりに、頭の中でもう一度意味を考えるのでは、リスニングになりません。話された文の意味を考えているうちに、相手は次の文を話しています。この場合、前の文に意識が集中していると、次の文の「音」には意識がいかなくなり、次の文が聞こえなくなります。

 日本語は母音を中心にして話されます。それは五十音表をみれば明らかです。日本語は子音と母音の組み合わせで成り立っているわけです。これに対して、英語は、子音が独立して発音されることがあります。特に無声音は、母音の発音と比べ、そもそも弱くまた早く発音されます。日本人は、母音を中心にして聞こうとするにで、子音だけの音を聞きとるのが難しいのです。たとえば、「and」という言葉は、日本人には「アン」としか聞こえません。

 リスニングの音源はいろいろあります。難易度の高いのは、映画やネイティブ同士が話すものです。TOEICが満点の人といえども、聞き取ることはかなり難しいです。比較的聞きやすいものとしては、ニュースやドキュメンタリー番組です。テレビや市販のCDで利用できます。この程度のものが聞ければ、日本人としては相当なものです。しかし、リスニングを勉強中の人にはやや難しいでしょう。後は教材としては、入門用、初級者・中級者・上級者用のものがあります。具体的には、先にあげた「絶対音読シリーズ」がお勧めです。他には、「NHKのチャロ物語」や「VOAゆっくりシリーズ(DHC)」がありますが、これは、中・上級用で、よほど基礎がしっかりしないと使えません。なお、「TOEIC対策CD」は、比較的簡単ですので、レベル判定を兼ねて使ってみたらいいと思います。また上級者用としては、「アメリカ口語英語シリーズ(英友社)」をお勧めします。これは、発音のくずれを勉強するのに最適なテキストです。



スピーキングの秘訣とは?(雑感その2)


 自分の考えた意味(日本語で)を、英文にして口に出す。これがスピーキングの原理です。

 英文法を勉強していてもなかなかスピーキングができないのは、実践練習が足りないことが主な原因です。まずは、日本語で考えた内容を英文にしてみること、しかも、簡単な文でいいのです。毎日2〜3個の文を作ることから始めることをお勧めします(これはメモしておくと後で役に立ちます)。自分が言ってみたいことを日本語でキチンを表し、それを英文に置き換えればいいのです。このようにして繰り返し練習すればいいのです。なお、英語テキストで話す練習をすることはあまりお勧めしません。とにかく、自分が言いたいことを英文にすることが一番の練習方法です。

 英文を作る場合、第一に重要なのは、主語、動詞、副詞句の単位を意識することです。しかも、それらを単語のかたまり(「チャンク」)単位で表現することを意識しましょう。一つ一つの単語を並べるのではなく、主語の単位(東京にいる友人、私が好きな音楽など)、動詞の単位(〜したい、〜し続けている、〜してしまったなど)、副詞の単位(田舎から、明日の朝、5日前に、映画をみるためになど)などという「チャンク単位」で表現することです。

 そして、考えたチャンク単位を、文の構造のルール(5文型、There is/are型、Itto構文など)の順に組み合わせれば文は作れます。

 また、文を話すときは、チャンクを単位に文の構造をイメージしたらいいと思います。目の前に文の構造のイメージを浮かべて、それを読むようなイメージトレーニングをしてみてください。

 名詞表現では、常に、冠詞の使い方(a, an, the)の意識、単数・複数の意識(数えられない名詞かどうか)を持つことが重要です。話す相手にとって初めてのもの(たとえば、あなたが飼っている犬)
ならば、“I have a dog.”となり、相手もあなた自身も知っている犬ならば、“The dog is nice.”となります。定冠詞(“the”)の使い方が自由にできれば、英語の話し手としては中級者といえます。

 動詞表現では、時制(現在、過去、未来、完了)の意識、受身表現の意識、進行形の意識を、常にもつことが必要です。 

 英会話といってもいろいろな話題があります。この話題についても、日本語でいいですから、常に意識して考えることが大切です。あなたが英会話をしたいのは、どんなことか(どんな状況のときか)を常に意識することです。こうすれば、あなたが使うべき単語がわかるはずです。英会話のテキストを使ってスピーキングの練習をするよりも、とにかく、あなたが話したい内容を考えることがスピーキング上達の秘訣です。たとえば、買い物をしたい、隣の外国人と自己紹介してみたい、趣味について話したい、など具体的な状況で、具体的に話したい内容を考え、それを文に作ってみることですよ!

                                           以上

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