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この英語学習アップデートでは、英語の勉強に関する最近の情報をお出しして、
英語を勉強されている皆さんに少しでもお役に立ちたい、と考えております。
「音読のやり方(再び)」および「文の構造」
この「英語学習アップデート」は1月はお休みしましたが、今月は、「音読法」に
関して学習者が陥りやすい問題点およびその対策、と、音読を練習するにあたっ
て理解すべき「文の構造」について、説明することにします。
なお、昨年はかなり細かい「英文法」を説明してきましたが、昨年中で、英文法
の大きな項目の説明は終了しております。ただし、これら以外の英文法の内容で
必要なものがありますが、これらについては、4月ころまでに取り上げる予定です。
「音読のやり方(再び)」
これまでに、「音読が、いかに英語勉強にとって効果的であるか」ということと、
「音読のやり方」について説明してきました。
ところが、この「音読のやり方」が、まだ十分に分かっていない学習初級者や、
あまり効果的でないやり方をしている中級者がかなり存在します。
「音読のやり方」の細かい内容については、2006年11月に取り上げました。
ところが、説明が細かかったせいもありわかりにくかったものと、反省しておりま
す。なお、昨年秋からは、当スクールの授業の中で、「より簡単な方法による効果
的な音読の方法」を実践しております。この方法によって、かなり効果が上がって
います。
「音読の方法」に関する問題点
「音読」は、一口に言って、「単語や文の意味を十分に分かって、しかも、文の
構造(主語、動詞、目的語、補語などの主たる構造、および、それ以外の修飾
部分(副詞や副詞句、および、副詞節など))を理解して、声に出して何度も繰り
返し読むこと」です。
ところが、「単語や文の意味を分かる」ことや「文の構造を理解すること」が十分
にできていないケースが多々見受けられます。
「学習初級者が陥りやすい間違った音読」
英語学習の初めの段階では、次のような間違いが見られます。
@英単語や英文の意味を分かっていないで音読する
英語は、日本語同様に、単語の意味や用法(使い方)を覚えないこと
には使えるわけがありません。しかし、「音読」を「意味を考えずにひたす
ら声に出して読めば良い」を錯覚している人がいます。これでは、「わけ
(意味)が分からないでお経を唱えている」ことと変わりません。昔は、
論語などを「素読」といって、意味を考えずに音読することを進められた
ことがありました。しかし、「何度も繰り返すうちに意味が分かってくるもの
である」といっても、学習者がなんらかの機会に使われる単語や文の意味
を考えて「理解する」ことが前提となるものです。これに対して、英語の
「音読」は、「いずれ単語の意味や文が自然と分かること」はありません。
「単語の記憶(暗記)や文の理解」は、英語学習の基本ですから、まずは、
次のことをやらなければなりません。
@)単語を記憶する(対策その@)
単語の種類(品詞)、意味、用法(使い方)を記憶することが、何より
も重要です。「単語の記憶の方法」については、それなりの努力が
必要です。方法は、市販されている「単語本」の説明部分に書かれ
ていますので、これを参考にしてください。なお、単語カードや単語
帳に使ってする記憶方法が一般的です。私の著書(「辛口英語勉強
法」、丸善プラネット刊)には、その具体的な方法を説明しております。
また、当スクールの授業の中でも「やり方」を実践しております。
A)「英文法」を理解して使えるように訓練する(対策そのA)
「英文法」を勉強する(「理解して使えるように訓練する」)と、「単語
の種類」を理解でき、また、「単語の集まり(「句」)の構造を理解する
ことができ、さらには、「文中にあるさらに細かい文の単位(「節」)」
を理解することが可能となります。
しかし、英文法の勉強は、それほど簡単ではありません。
自学自習して英文法が勉強できる人であれば、英語や英会話の勉強
がそれほど難しくはないでしょう。ところが、英語を勉強する大半の
人は、この「文法学習」に困難を感じています。確かに、市販されて
いる英文法の本はたくさんあり、かつ、「分かりやすい」とされる英文
法の解説書もなくはありません。しかし、これらの本で英文法をマス
ターできる人は限られています。
「英文法の勉強」が難しい理由には、文法のための用語を理解、記憶
したりすることが大変である、ということがあります。また、たとえ英文
法の知識を理解したとしても、実際の英文(書かれた文章や話し手が
話す内容)を読んだり聞いたりする場合に直ちに理解できるものとは
限りません。英文法を体得する方法は次のいずれかで「実戦経験」を
たくさん積まなければなりません。
「英文法のドリル(問題演習)をたくさん練習すること」
市販の英文法の問題集を解いたり、英文法学習の時間に教えて
もらっている先生から「口頭ドリル」を出してもらい、実際に英文を
口に出して練習することことがポイントとなります。
「英文をたくさん読むこと」
学習者が辞書をひかなくても分かる程度の簡単な単語で書かれ
てある本をたくさん読むことで、生きた英文法が体得できます。た
だし、この読み方は、音読ではなくて「黙読(声に出さないで読む
こと)」)でやります。この黙読をすることによって、文中に使われ
ている単語、句、節などの構造を、読み進めて行く中で、繰り返し
理解すれば、英文法は使えるようになるのです。この場合、読ん
でいる英文の構造を常に意識する必要があります。なお、「英文
構造」の理解については、次の項をお読みください。
これらの方法については、私の著書(前掲)で説明しておりず。また、
当スクールの授業で説明したり実践練習(ドリル)を実施しております。
A英文の構造を分かっていないで音読する
英語は、日本語とは違い単語の並び順が、決定的な要素になります。ところ
が、これを分からずに「音読」する人が多いようです。
そもそも、英語では、主語、動詞、目的語、補語の4つが主たる構成要素と
いわれています。しかも、これらの要素には、厳密な順番があります。これに
対して、日本語では、主語や動詞などの順番は少しぐらい変化しても意味は
ほとんど変わりません。ところが、英文では、これらの要素の順番が変わると、
相手が書いたり話したりする内容が分からなかったり、また、あなたが表現し
たい内容が相手に分からなくなるのです。したがって、英文の構造の理解が
どうしても必要になってくるわけです。
英語学習初級者にとっては、この「英文の構造」について理解できないこと
が大変大きな障害になっています。まず、主語や動詞の意味や使い方が分
かりません。また、主語や動詞(英文の主要素は、他には、目的語と補語し
かありません)以外の他の要素(ここでは修飾する単語や句、節)の意味や
使い方が分かりません。これらは、英文法を勉強することによって分かるよう
になります。
@)英文の構造を勉強する(対策その@)
英文の構造に関して勉強する必要があります。学習対象としては、
まず、英文の基本構造に関する用語の理解が必要です。この用語に
は、主語、動詞、目的語、および補語があります。また、これら基本構
造以外の用語として、とりあえず、副詞、副詞句、副詞節などの、「英
文の従構造」に関する用語を覚える必要があります。
*なお、今月のもう一つのテーマとして、「英文の構造」を説明します
ので、以上の用語の概要については、この文章の後半部分をお読
みください
*副詞、副詞句および副詞節は、英文の中でも、重要な要素です。
しかも、これらが文中に置かれる場所は、必ずしも文末とは限りま
せん。文頭や文中(主に副詞がその修飾する動詞の前、be動詞の
後)に置かれることがあります。これが、英文を複雑にする大きな
原因になっています。ただし、ここでは触れません。該当する項目の
ところ(「英語学習アップデート」の過去の該当部分)を参照ください。
A)表現したい内容を一度日本語で考えて、英文で表現する方法
(対策そのA)…初級者の音読法
この方法は、英語学習初級者に向いています。具体的には、自分が
話したい内容を日本語で書いて、必要な単語を英語に置き換えて、英
語の順番(主語、動詞、目的語の順など)で表現してみることです。こう
すれば、自分が表現したい内容(特に、単語)が出てこない、とか、英文
の単語の順番が違っているとか分かります。これが、あなたの具体的
な問題点なのです。もしも、単語を覚えていなければここで単語を覚え
ればいいわけです。また、この練習を行う場合、冠詞(a,an, the)や名
詞の単数・複数の表示などの細かい部分にも意識をしてみましょう。
そうすれば、かなり細かい表現ができるようになります。
なお、この方法で、学習初級者が陥りやすい盲点は、日本語をその
まま英語の順に並べてしまうことです。たとえば、「私は(主語)、見る
(動詞)、映画を(目的語)」のように、やってしまうわけです。これでは、
日本語の並べ方を変えただけの意味しかありません。英文では、やは
り、英単語で、そのまま、「I watch a movie.」という表現を作るべきな
のです。
B)英文の単位(チャンク)を意識して音読する
…中級者の音読法
次の「英文の構造」で説明していることですが、英文の主構造は、数
個の単語が一塊(ひとかたまり)となって、主語、動詞、目的語、補語
になります。また、従構造の代表的なものである副詞など(副詞その
もの、副詞句、そして、副詞節を含む)も、数個の単語が一塊(ひとか
たまり)となっていす。これらの「英文の単位(チャンク)」を意識して、
音読することが大切です。学習初級者にとっては少々むずかしいでしょ
うが、中級者は、これが「音読の真髄」であるものと心得て音読してく
ださい。この英文の単位(チャンク)を意識した読み方が習慣化すれば、
リスニングに絶大な効果があることうけあいです。この場合、チャンクを
意識したリスニングに「書き取り(dictation)」を組み合わせれば、リス
ニング方法の練習としては、非常に効果が上がります。
なお、音読の練習をする場合、副詞句を導く「前置詞」、節を導く「接続
詞」、および、句動詞(動詞と副詞が一塊になって、本来の動詞の意味
と異なる意味を表す)の意味や使い方を意識することも大切です。
「英文の構造」
英文の構造について、概略の説明をします。
まず、英文は、主語、動詞などの語順が決まっていて、この順番を崩してはいけ
ない、ということを頭の中に徹底的に入れ込んでください。英文は、ある約束に
従った単語の順番を守らないと、いくら発音が良くても、また、必要な単語を並
べたとしても、相手には伝わりません。
次に、英文の構造の要素を概略します。これは、以前「動詞」についてくわし
く説明した内容の要約といったところです。
「英文の構造の基本となる要素」
英文の構造の基本要素は、次の4つしかありません。
「主語」:
文の主体となるものです。
これを日本語でいえば、「誰々(または、何か)は」という部分です。
この「主語」としては、通常「名詞(人や物、抽象的な事柄を表す名
前)」か、「代名詞(名詞の代わりに使う言葉)」が使われます。
また、「主語」は、一つの単語とは限りません。次のように、いくつか
の単語が一つの意味の塊(かたまり)として用いられます。
I, You, He, This, Thatなどの場合(代名詞1個の場合)
A desk, (一つの机)
A beautiful lady, (一人の美しい女性)
A lot of people, (たくさんの人々)
Many people in my town (私の町の多くの人々)
なお、上記の中で、「中心となる名詞」が「主語」の本体であること
も、十分に理解しておいてください。この本体が、動詞の形に影響を
及ぼします。(単数なのか複数なのか、の判断)
「動詞」:
文の主体が「〜する、〜である」という意味の動作や状態を表すところ
が「動詞」です。これを日本語でいえば、「〜する、〜である」という部分
に当ります。
この「動詞」には、通常「be動詞または一般動詞」が使われます。
ただし、この動詞は、次のような特定の状態を表すときには動詞その
ものが変化したり(「過去形」という形をとったり)、または、助動詞(will,
do not, does not, can, mustなど)が動詞の前に来たりします。
したがって、「動詞」は、一つの単語で表現されるとは限りません。
次のように、いくつかの単語が一つの意味の塊(かたまり)として
「動詞」として用いられる場合があります。
「動詞だけの場合」の例
I go to school.
Many people walk in this park.
Mr. Ito went to New York.(過去形)
「助動詞が付け加えられる場合」の例
I will go home.(未来形)
She doesn't eat bananas.(否定形)
Do you want a short break?(疑問形)
He is eating lunch.(進行形)
Ms Sato cannot go there,
(助動詞"cannot"で「〜できない」という意味を表す)
「目的語」:
動詞の対象となる言葉。
これを日本語でいえば、「〜を…する(動詞)」の場合の「〜を」に当る
部分です。
この「目的語」は、通常「名詞(人や物、抽象的な事柄)」か、「代名詞
(名詞の代わりの言葉)」が使われます。
また、「目的語」は、一つの単語とは限りません。次のように、いくつか
の単語が一つの意味の塊(かたまり)として用いられます。
「目的語」が1つの場合
me, you, him, this, thatなどの場合(代名詞1個の場合)
(例)Mr. Ito saw him.("him"が"saw"の目的語)
You eat it.("it"が"eat"の目的語)
「目的語」が複数の単語の場合
(例)You have a lot of stamps.
("a lot of stamps"が"have"の目的語)
We need to see many cities in the USA.
("many cities in the USA"が"see"の目的語)
("to see many cities in the USA"が"need"の目的語)
「補語」:
特定の動詞("be動詞"やこれに類する動詞)の対象となる言葉。
これを日本語でいえば、「〜は…である(be動詞)」の場合の「…」に当
る部分です。
この「補語」は、通常「名詞(人や物、抽象的な事柄)」か、「代名詞
(名詞の代わりの言葉)」、または、「形容詞」が使われます。
また、「補語」は、一つの単語とは限りません。次のように、いくつか
の単語が一つの意味の塊(かたまり)として用いられます。
「補語」が1つの場合
me, you, him, this, thatなどの場合(代名詞1個の場合)
(例)It's me.("me"が"is"の補語)
You are new.("new(形容詞)"が"are"の補語)
You look pale.("pale形容詞)"が"look"の目的語)
「補語」が複数の単語の場合
(例)You are a student.("a student"が"are"の補語)
I became a doctor at Tokyo Hospital.
("a doctor at Tokyo Hospital"が"became"の補語)
「英文の構造の基本パターン」
英文法では、英文の構造を5つのパターンに分けるのが普通です。これ
を「英文の基本5文型」といいます。次に代表的なパターンを示しておき
ます。ただし、私は、この「英文の基本5文型」をそのまま覚える必要は
無い、という立場をとります(「動詞」の詳細説明内容を参考にしてくだ
さい)。
「英文の基本5文型」
第1文型(s(主語) + v(動詞)の形)
(例文)
I walk in the park.(私は公園の中を歩く)
第2文型(s(主語) + v(動詞)+ c(補語)の形)
(例文)
I am a teacher.(私は先生だ)
I feel good.(私は気分が良い)
第3文型(s(主語) + v(動詞)+ o(目的語)の形)
(例文)
I watched TV.(私はテレビを見た)
He is eating lunch.(彼は昼食を食べているところだ)
第4文型(s(主語) + v(動詞)+ o(目的語)+ o(目的語)の形)
(例文)
Mr.Ito gave me a tape yesterday.
(伊藤さんは昨日私に一つのテープをくれた)
I'll buy you a coffee.(あなたにコーヒーをおごろう)
第5文型(s(主語) + v(動詞)+ o(目的語)+ c(補語)の形)
(例文)
You always makes me happy.
(あなたはいつも私を幸せにしてくれる)
*これらの5文型には、疑問文、否定文の形が当然存在しますが、ここで
は説明しません。
*これらの5文型で、動詞の形が変化する場合(未来形、過去形、進行形、
完了形など)および動詞の前に助動詞がつく場合があることも良く理解して
おくことが必要です。
「英文の構造の基本パターン」以外のパターン
上記の5つのパターン以外に、良く使われる文型について説明します。
「英文の基本5文型」は、英文の基本的な文の形の大部分をカバーします。とこ
ろが、文型は、これだけではありません。基本5文型以外の内、主な文型の中に
は、英語学習の初級者、中級者にとって欠かせないパターンがあります。これら
の文型にも慣れておく必要があります。特に、英文を作る(話したり、書いたりす
る文を作る、という意味で)をしようとする場合、基本文型ばかりでなく、これらの
文型も頭に入れておけば、きっとあなたの英文表現力が向上することと思います。
@−1 「it」で始まる文型その1(形式主語)
時間、天候、場所などを表す場合に使われます。文の初めの「it」には意味が
ありません。
(例)
It is 7:30 now.(今7時30分です)
It is February 19, 2008 today.(今日は2008年2月19日です)
It is Tuesday.(今日は火曜日です)
It is snowing now.(今、雪がふっています)
It is fine today.(今日は天気です)
It rained last night.(昨夜雪が降りました)
It is getting dark.(だんだんくらくなってきた)
It is 5 minutes walk from here to the station.
(ここから駅までは5分かかります)
@−2 「it」で始まる文型その2(形式主語)
「to不定詞」や「that節など」を主語にする場合、文の初めに「it」を持ってきて
使うやり方があります。
(例)
It is easy to study grammar.(文法を勉強することは簡単だ)
It makes me sad to see such a scene.
(そのような場面を見ると悲しくなります)
It happened that I met Mr.Sato.
(私は、偶然佐藤さんと会った)
It is true taht I have known Mr.Sato since I was six.
(私が6歳の時から佐藤さんを知っているのは本当です)
It is Matsushima that I want to visit.
(私が訪れたいのは松島だ。強調文)
It is unkown whether he comes or not.
(彼が来るかどうかは不明だ)
A「there, 形式主語」で始まる文型(強調文を含む)
「there」で始まる次のような文の形があります。
(例)
There are some people under the tree.
(木の下に何人かの人がいる)
There is a pine tree in the backyard of my house.
(私の家の裏庭には一本の松ノ木があります)
There comes the bus.(バスがやって来るよ。強調構文)
There sat a lady next to me.
(私の隣に一人の女性が座った)
以上
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